宇宙の産み落とした私生児

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禍福はあざなえる縄…2020年を振り返る。

 2019年の暮れから2020年の暮れ、約一年間のあいだ、年女の私は三回目のジュピター・リターン(木星回帰)を迎えた。
 占星術を学んでから、ジュピター・リターンを迎えるのは実はこれが初めて。今年は拡大の年かな? 何が起こるのか? ワクワクとしていた。同時に2月からは土星がみずがめサインに入宮し、私の場合はネイタルとトランジットのダブルチャートで土星土星のスクエアとなる。土星は厳しい試練の星。
 木星土星という正反対の作用の惑星が、ミクロコスモスで同時に大きく主張する年なのだ。はたして、いったいどうなるのか?
 思っていたようでは全然なく、はるかに想像をこえた年だった。単純にラッキーイヤーとくくられる域を凌駕した、忘れがたい大変革の年になり、私はまるで一年で別人に変身してしまった。

 わかりやすく一目瞭然の証拠画像がある。
 これは私がInstagramに掲載している日記を抜き出したもなのでまず見ていただきたい。

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 一枚目は2020年のはじめ、2月のもの。二枚目はおおよそ一年後、今年のはじめである。一枚目は子供用の無地のじゆうちょうに星のカービィのボールペン。二枚目は国産の中性紙を使用したツバメノート社製の正方形型ダ・ヴィンチノートにエントリーモデルの万年筆。

 なんでしょうかねえ、去年のこれ、このキッタネェ字。見てる人なめてんのかよ、ってたった一年前の自分に思いますね。字が汚いほうが天才っぽいみたいなよくわかんねぇ甘えがあった。二枚目もすごく読みやすい字というわけじゃないけどこうやって比べると随分頑張ってると分かりますよね?! でも、なんでこんな変化があったのか、うまく言語化できるかわかんないけど自分なりに説明してみます。

 年が明ける。私は毎日謎の悪寒に悩まされていて、とても体調が悪かった。厚着して体をあたためて、しょうが湯飲んで、といったセルフケアをしてもなかなか良くならない。なぜだったのか。今ならわかるけど人間関係だった。自分に自信がなく人に甘いから、おかしな人に対してもけじめがつけられなかった。一度は突き放した人に、「反省してるのかな」と勝手な思い込みで近づき、おもりのママになっていた。
 まさに、土星みずがめ入りの2月ごろ、私はダイエットを決意する。それまで私はだいたい53~56キロくらいだったが、BMI22の47キロが目標。理由は、太っているから見た目で、なめられやすい、軽くみられやすいというのがあるんだろうなって思ったから。4月ごろ、私のファンを名乗る人物から、親切顔で、賞味期限の切れたお菓子を送られ、やっぱりなめられてんなと、ますますダイエットを頑張る決意をかためる。木星はふとる、土星はやせる、火星は筋肉がつくという象意があるので、まさに土星土星スクエアのような出来事だった。
 この目標値は秋に達成された。

 私はもうひとつ悩んでいた。好きなファッションが似合わなくなってきたなとうすうす感じてきていた。私は派手なファッション、原宿系のような奇抜で原色や蛍光色を多用したファッションが好きなんだけど、顔つきの老化にともなって、なんだか自分が、自分の理想の姿ではないなと迷いが出てきた。人と同じようなのはいやで、派手なおしゃれをしたい。どうすればいいのか? 迷った結果、高校生のとき着ていたクレージュに代表される60年代ファッションだったり、ギャル系だけど大人っぽくも見える、セレブ妻とかトロフィーワイフっぽいタイトなきれいめコーデにたどりついた。これは自分に合ってるんじゃないかといまは納得している。
 土星は権力者を象徴する星でもある。振り返ると、やはり土星からの圧力や視線を私が無意識のうちに感じ取り、意識せざるをえなかったのが分かる。
 後者は、収入を安定させるために婚活してみようと目標ができたことでも興味をもった。貧困だからなめられるのなら、金持ち男のトロフィーワイフになってやるってヤケクソになった結果といった風情でしょうか。これを書いているいまも、スキニーデニムをはいているけど、いまどきはいている人が少ないけどタワマンの前歩いてる人は歩いている。住んでいるところは貧民窟だけどすぐそばにタワマン街があるので、タワマン奥さんのファッションもチェックして真似して取り入れたりしてました。いまってブカブカな服がトレンド一色だからせっかくダイエットしても痩せたなりのタイトなコーデが素直に楽しめるかというとそうでも無いですよね。
 ダイエット停滞期に入り、また腹がぽっこりと出たままなかなか引っ込まないので2ヶ月ほど整体にかよって姿勢矯正。腹だけ出ているのは猫背によるインナーマッスル退化で、内臓が垂れてしまっていたかららしい。猫背だったけどかなり直せて、見ための印象も格段によくなったと思う。歩き方ひとつでもぜんぜん変わってくるからYouTubeなどで正しく美しい歩き方を調べて矯正をがんばってる。ウォーキングが好きでたくさん歩くので、正しく歩けばそれだけで腹筋やハムストリングが鍛わって筋トレに近い効果があるのも嬉しい。

 印象。それって大事だ。もって生まれた顔や体を変えることはできないが、印象は努力でコントロールできる。
 印象が良いと、人間関係が円滑になるだけではない。他人からみて自分はどううつるのか…、そういった想像は、私の苦手な乙女サインのつかさどる客観性に立脚したものだ。人間関係は第一印象で大部分が決まるともいわれている。怖い話だなと思う。でも、すごい美人じゃなくていい、モデルのような体型じゃなくていい、ただ、卑屈というのでなく感じよくして、印象がよければ、人付き合いが圧倒的有利だなんて、そっちのほうが夢のある話だと思う。
 身だしなみは相手に安心感を与えるための思いやりであり、想像力だ。11月12月と、たった数回しか婚活パーティーに行かなかったけど、それを学べたし、すごく勉強になって、大きな糧になった。
 髪の手入れも印象をすごく左右する! ほとんどといっていいくらい。でも、一朝一夕、急にとりかかって、なんとかなるものじゃない。髪ってみんな日常的に洗うし人目にさらしてるのに、自分に合ったケアをするのってやってみると案外むずかしい! 私もぜっんぜんまだだと思う。でもだからこそ、美人といわれるより髪がきれいって言われるほうが嬉しい。自分自身も、髪をちゃんとしている人を見ると、あぁある程度自分に厳しい人、自分が見えてる人なのだろうなとなんだか居ずまいを正す気持ちになるし憧れます。育爪ブームだし、マニキュアで飾るよりは自爪のツヤに気をつけてきれいにしていたい。
 栄養バランスやメンタルコントロールのためにプロテインを飲んでいますが、髪や爪もタンパク質でできているから美容のためにも続けたい。

 そう、このタンパク質。見た目の問題だけではない。ダイエットにあたり、タンパク質それに鉄分をきちんと摂る健康的な食事を心がけたおかげで、精神的にも安定し、ネガティブ思考の海にいつまでもたゆたうことも、人に嫌われたら私は生きていけないと依存し顔色をうかがうこともなくなった。
 数年前まで、人生も体もボロボロで、一日中ベッドにへばりついて、トイレに行くのもひと苦労、歩いて1分のコンビニにも行けない、つねに頭が痛く肩こりも…そんな生活をしていた私が、うそみたいに元気になった。空気がおいしい。日光が気持ちいい。何それ本当に私か? うける。
 読みたい人が読めばいいから汚くていいのだと、雑に書いていた日記も、思いやりとして、読みやすさを意識してきれいな字で書くよう心がけた。長文を書くと手が疲れるときも多かったので、セルフケアの一環として、書き味のよい筆記具やノートを買い求めることにもなった。
 読めればいいでしょ、わかればいいでしょと人に苦労を強いる、その甘えがゆるんだ体型にもつながってたんだなと思う。

 中年期以降は特に健康と美容って直結するんだなとすごく思いしらされた年だった。

 そして、まるで運命に導かれたかのような、ホラリー占星術および、伝統的占星術との出会い。ふりだしにもどるような、学びのスタート地点にいまやっとたったかのような衝撃的な出会いだった。ホラリーチャートを立てれば立てるほど、全ては精巧なパズルのように組み立てられいて、偶然ではありえなく必然なんだと、いやがおうにも、知らされてしまった…。

 わざわいも、しまりのない人間関係も、すべて私自身が招き寄せていた出来事だった。自分のレベルが低いから、レベルの低い人を引き寄せていたのだ。
「私はすぐなめられる、変な人にタゲられる」と被害者ヅラしてた自分。でも自分の身は自分で守るしかない。一年でここまで成長できたなんて…。

 福徳の吉星・木星と、試練の凶星・土星。ちょうどその2つが二重らせんのようにからみあい、大きく脱皮できた年になった。
「禍福はあざなえる縄の如し」というけど、そのとおりだ。この言葉考えた人すごいな。

 おりしも夜空では、20年ぶりに木星土星による会合、いわゆるグレートコンジャクションが起きる年として、占星術界のみならず、話題となった。
 木星土星にはそれぞれ理想と現実という象意もある。なのでこのグレートコンジャクションに、人々の理想が現実するという意味を読み取る占星術師も多い。
 私個人としてはそれまで遠く分かたれていた自分自身についての理想と現実のすりあわせがおこなわれたと思う。人からどう見られたいかの願望と、実際にどう見られているのか、激しい乖離が少しずつだけでも、埋まっていってるように感じる。そんなにすぐ何もかもかわらないし、まだまだ、だと思うけど。
 このところはずっと、思考を整理するためになんでも紙に書き出している。なりたい理想の自分も書いている。突然なれる人はいない。一歩一歩近づいていきたい。

 あけて2021年のこの1月は引っ越しを予定している。エネルギーをかなり要すると思うけど、正念場なのでがんばって乗り越えたい。そして今年も、目標は健康。体=心の。整理整頓、陰陽合一、身だしなみ、感じよさの裏にほの見える迫力、こんなところをがんばっていきたい。あと、尻トレする!

 とりとめのない記事になってしまいましたが読んでくれてありがとうございます。
 今年もアストロとよかわとこのブログをよろしくお願いします。

 プロテイン飲もうぜ!