宇宙の産み落とした私生児

とよかわの西洋占星術について考えるブログ。鑑定依頼は件名「鑑定依頼」でこちらへ→astrotoyokawa@gmail.com

【重要】お読み下さい。鑑定のお申し込みについて

 お久しぶりです。アストロとよかわです。

 いつも多くのホラリー占星術鑑定のお申し込みをありがとうございます。

 とても残念ですが、ご相談のメールを頂いたあと入金を促す返信をしたあとのキャンセルが非常に多いです。正直申しましてほとんどの鑑定依頼メールがこのパターンです。

 特に、夜のうちにご相談メールを頂き、翌朝には「やっぱり気が変わったから、もういいからキャンセルで」という人がほとんどです。

 夜はあれこれ悩みがちだからメールを送らず寝るか、もしくは赤の他人に軽い気持ちで相談するよりも、ノートやSNSなどに書いたほうがいいと思います。

 1人2人ならまだ笑って流せますがそれではすまない、何十人という単位の数でそのようなケースが見られているのです。

 悩みを文にしてまとめて、人に聞いてもらった時点である程度満足されてスッキリして気がすむのでしょうが、こちらは無料カウンセラーではありませんし、お客様(?)がスッキリするかわりにこちらはモヤモヤするし、時間と手間を泥棒されていますので、辻斬りとか通り魔にでも遭った気分になってしまいます。

 そこで対策といたしまして、今後のご相談は完全前金制、入金先はPayPayに1本化いたします。

 ホラリー占星術は1質問2,000円(税込)となります。

 ご相談は、必ずご入金のあとにお願いいたします。送金元のアカウント名をメールの件名もしくは本文内に記載下さい。

 送金前のご依頼メールには一切返信いたしません。



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 以上、よろしくお願いいたします。

【勉強】Horary Astrology: The Practical Way to Learn Your Fate(Petros Eleftheriadis)を読んでいます

 またまた、お久しぶりです。もうすぐ上半期も終わるというのに、2022年最初の記事となってしまいました。

 今回はホラリー占星術の実占例集である「Horary Astrology: The Practical Way to Learn Your Fate」です。実際に依頼のあった内容、チャート、リーディング、その結果が豊富に収録されており、まだ最後まで読んでいませんが実占をやるにはかなり役に立つと思います。

 占術理論に関しては冒頭に少しだけ紹介されるのみですが、「悪いレセプションは存在しない(考慮しない)、レセプションは全て吉兆」「レッサー・ディグニティでも、ディグニティが無いより遥かに良い」といった、私が今まで学んできたことと違う独特? の理論が語られ、その情報の出所を確認したく思いました。

 占術は誰もがまず理論を学んだあと実際にチャートを立ててリーディングしていくものですが、100%が吉兆、あるいは凶兆というチャートはめったになく、多くが両方いりまじるもので、占星術師は情報をまとめたうえで総合的に吟味し、結論を出す必要があります。その総合的判断というのがかなり難しく、経験やセンスを最も必要とするパートでしょう。
 たとえばチャートが全体的におおむね吉兆をあらわしても、指示星にドンピシャリでドラゴンテイルが重なっていたら、かなり不吉ととるべきでしょう。でも、そこまでハッキリとしたチャートでない場合は、結論を出すのに迷いが生じるものです。この本は、吉兆凶兆の材料から最終的に判断を組み立てるプロセスまで紹介しているので、非常に実践的です。

 また、この著者の特徴的な占いかたとしては、共同指示星をかなり重視します。たとえば自分の指示星なら、1ハウスロードのみならず、1ハウス内の惑星、さらにアルムーテン・ロードも計算で割り出し、判断材料に使います。

 質問のひとつ「友人はお金を払ってくれますか?」を例にあげて紹介します。
 チャートは以下の通りです。

 クァレント(質問者)は友達をクライアントとして、ある仕事をしてあげたようです。しかし報酬がいつまでたっても支払われません。たんに忘れているだけでないかと信じはしたいもの… 実際どうなのか? それが質問の内容です。
 著者のリーディングは以下のとおりです。

 クァレント…1ハウス、水星(1ハウスロード及びアルムーテン)木星(1ハウス内の惑星)、月(サブルーラー)

 クァレントのお金…2ハウス、金星(2ハウスロード)、土星( 2ハウスアルムーテン)、木星(財産のナチュラルルーラー)、パートオブフォーチュン

 友人…11ハウス、月(11ハウスロード及びアルムーテン)

 友人のお金…12ハウス、太陽(12ハウスロード及びアルムーテン)

 吉兆…
 1ハウスロードの水星と財産のナチュラルルーラーの木星が、アプライのトラインでかつレセプションあり。水星はコンバストでもアンダーザサンビームでもなく、速度をあげながら金星とコンジャクションしようとしており、セクトも良い。水星はまた、ディグニティを得た火星とミューチュアルレセプションでもある。木星も、アセンダント及びドラゴンヘッドとコンジャクション。
月と木星の間に強いミューチュアルレセプション。月はジョイとなる3ハウスにおり、パートオブフォーチュンとコンジャクション。太陽(友人のお金)は土星(クァレントのお金)とアプライでセクスタイルで強いレセプションあいり。月は太陽にアプライでセクスタイル、しかし弱いレセプションを伴った土星とのコンジャクションが最初に起きる。
土星は不吉だが、アングルにおり、金星とミューチュアルレセプションかつ太陽とシングルレセプション。金星は火星とアプライのセクスタイルで、イグザルテーションで彼をレシーブしている。

 凶兆…
 木星はデトリメントで逆行しており、土星とスクエアで、かつレシーブしている。太陽もデトリメントで、かつアセンダントアスペクトしない。月は土星にアフリクトされている( 土星の状態が大変良く、オーブ外でのアスペクトではあるものの)。太陽は火星とスクエア(しかし火星はドミサイルと夜のトリプリシティ及び、太陽のフェイスを得ているので、ここではベネフィック)。

 では結論です。
 著者はこれを大変恵まれたチャートと判断します(だいたいの人がそう思うでしょう)。強い吉兆がたくさん示されており、クァレントがお金を支払ってもらえるのは疑いがないことです。
 ただアプライのアスペクトが多いため、料金が支払われる時期について著者は強い確信をもてません。
 月と太陽セクスタイル、および月と土星のコンジャクションはどちらもあと13度。
 水星と金星のトラインはあと4度。
 太陽と土星セクスタイルはあと1度1。
 金星と木星のトラインはあと9度とちょっと(木星が逆行しているため)。
 クァレントは友人にこの件を口に出して伝えることに決めたようです。総合的に考えて、著者は彼女に、報酬を手にするのは今から1週間前後であろうと伝えました。

 気になる結果です。クァレントが友人にメールでこのことを知らせたのが9日後。すると返信が来て、正直言ってど忘れしてしまっていたが、偶然にも思い出したとたんにこのメールを受け取り、そのシンクロニシティに大変驚いたとのこと。翌朝すぐに振り込むことを約束してくれて、それは実行され、チャートを立ててから9日と半日後にクァレントは報酬を手にしました。
 つまり的中したのは、金星(2ハウスロード)と木星(1ハウス内にいる惑星であり、共同指示星)のトラインであったことになり、共同指示星の重要性を見落としていたら、成就のタイミングをリーディングできなかったことになります。
 よって、このチャートから得られる教訓は、ハウスロード以外の共同指示星やアルムーテンも同じように重要視すべきであるということだと著者は結論づけます。これはそのとおりだと思いました。しかし、どのタイミングを採用するかはそれぞれの惑星の状態の良さや強さなどを加味して取捨選択する必要があるでしょう。

 …などとモタモタ記事を書いているうちに、本書の邦訳が出てしまいました!

 しかし語彙は非常に平易で、中学英語レベルでOKですし、Kindleでは自動翻訳機能もありますから、ふところに相当余裕がある人でない限り、お手ごろな原書をおすすめいたします。
 邦訳はこちらです。
 ↓
 ホラリー占星術 ―運命を学ぶ実践的方法―
https://www.amazon.co.jp/dp/4906724752/ref=cm_sw_r_awdo_DTQK0M0RWQ2Y11A8YA6Y?psc=1

 そんなわけで、時期を逸した感のある紹介記事でしたが、読んでくださりありがとうございます。
 次はできればまたフェミニズム占星術シリーズを書きたいものです。

【ホラリー占星術鑑定サンプル】なくしたものはどこですか?

 今回は、鑑定依頼ではなく私が自分でホラリー占星術で悩みを解決させた例をご紹介します。一見些末なこんなこともホラリーで聞けるのかという例示、占断プロセスご紹介の意味もあります。

【私の質問】
 電池交換をしてきた腕時計をバッグに入れていたが、見当たらなくなった。見つかるだろうか? また、どこにあるだろうか?

【占断プロセス】
 立てたホラリーチャートを読んでいきます。まず、アングルのサインはすべてカーディナル(活動宮)。これは確実に探し物が見つかる兆しです。今まで立てた失せ物探しのチャートでこの配置だったとき、見つかるだけでなくいずれも数日以内という早い時期に出てきました。まずはこれを見ただけでひと安心です。
 失せ物探しチャートでは失せ物の指示星はロード2かロード4を適宜選びます。それぞれ土星と火星でした。土星を司る神、ゼウスの父クロノスは古代からしばしば時の神クロノスと混同され、同一視されていたこともあり、土星には時間という意味もあります。腕時計には、土星のほうがふさわしいのこちらでしょう。
 ロード2は1ハウスの終わり、5度前ルールで2ハウスにあり、みずがめサインでドミサイルを得ています。2ハウスは食べ物や衣服、身につけるものの象意があるので、それに関連した場所を指します。たとえば冷蔵庫や食料保管庫、クローゼット、納戸、あるいはカバンやポケットの中などです。5度前ルールでも前のハウスの意味が完全に消失するわけでないので、1ハウスの意味を加味しますと、自分のすぐ近く、身の回り、ということにもなります。自分自身であるロード1が、失せ物の指示星と同じ2ハウスみずがめサインにいるのも、すぐ近くということを意味しているのでしょう。
 探し物が見つかるかは接合(コンジャクション及びアスペクト)も判断の重要なカギです。ロード2は土星みずがめ9度、ロード1は木星みずがめ25度。オーブは土星木星ともに片側9度なので、コンジャクションが成立します。
 何となく不吉で気がかりなのは月が蠍サインでフォールにいることだけで、ほぼ確実に見つかると判断できます。クローゼットやカバン、ポケットの中などチェックしても見つかりませんでしたが、そのうち出てくると気楽に構えました。

【結果】
 チャートを立てた次の日、見つかりました! 電池交換に腕時計を持参した日は、バッグにドライヤーが入っていたのですが、そのドライヤーのコードに絡まって出てきて、いっしょにドライヤー立てに仲良くおさまっていました。時計は精密機器なことだし、裸で持ち歩くのはふさわしくないですね。反省しました。
 ドライヤーと時計のすぐ隣には、私のサングラスのコレクションを納めているケースがありました。サングラスも、身につけるものだから2ハウスでしょう。ハウスの象意を四角四面にとらえ、固定観念で探していたのですが、もっと柔軟にとらえることが必要ですね。
 なお、電池が切れて止まったと思い込んでいた腕時計は、実は少々壊れていて、せっかく見つけたもののすぐに使うことはできずにガッカリしました。月のフォールはこれの暗示だったのかと思いました。

 どうして一見、人生の大きな決断とは関係がないような質問も、天は答えてくれるのか?
 それは、世の中には取るに足らない出来事など何もなく、すべてに意味があり、ひいては、取るに足らない存在というのも何ひとつないということを示しているのだと思います。
 ホラリーチャートを見るたび、私はこの宇宙に存在してもいいんだ、必要なピースのひと欠片なのだ、という力強い肯定のようなものを受け取っています。

【ホラリー占星術の鑑定受付中】
 生年月日など個人情報なしでどんな質問もお答えできます。
「この恋は実りますか?」
「就職できますか?」
「試験に受かりますか?」
「なくしたものはどこにありますか?」
「このバッグを買ってもいいですか?」
 何でも聞けます。

 1質問2,000円(税込)となります。
 以下リンクよりPayPayにて送金後、ご依頼内容を記載したメールをお寄せください。
 その際、送金元(あなた)のアカウント名をメール件名か、本文内にご記載下さい。

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 ご依頼内容はメールアドレスastrotoyokawa@gmail.comまで。
 ご入金前のご依頼には返信ができませんので、ご注意下さい。

 ※対面鑑定も出来ますが、現在は店舗に出勤がないため、交通費とお茶代を申し受けます。

 ※メールを返信しても、振り分け設定のせいか見落とされる方がいらっしゃいます。設定や迷惑メールフォルダの見直しをお願いいたします。

 ココナラでも受付中です。
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女殺しは自分殺し 横山茂雄『増補 聖別された肉体: オカルト人種論とナチズム』(創元社)レビュー

 オカルティズムとは世界を非「正統的」な方法で認識、再編しようとする試みである。そのとき、オカルティズムは、ある意味で、「正統的」世界認識によって抑圧された私たちの無意識の欲望を映し出す鏡として、その欲望を保存し、あるいは肥大化させる容器としても機能する。別の言い方をすれば、「正統的」世界認識と「非正統的」世界認識が織り交ざりあったものこそ、私たちの精神に投影される世界の真の姿である。その一見したところ異形の像を通してのみ、私たちは私たち自身を理解できるだろう。
ー本書238ページ

 ところで、ヴァイニンガーが最終的に説くのは「女性の解放」であることは既に述べたが、それは一体如何にして達成されるのか。彼の論法によれば、そのために女性は「女性であることを脱し、男性に、ならなければならない」。
ー本書246ページ

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 本書をはじめて知ったのは何を見てだろう? はるか昔のことで、さっぱり思い出せない。恐らく10代の終わりだ。何やらとにかくすごい本らしい、ということだけ知って、手帳にメモしたのを覚えている。一回だけ書店で見かけたことがあるが、高価で手が出せなかった。それから20年近くたって、増補版が出ていることも知らず、図書館のオカルトコーナーで偶然の再会をした。
 だけど、自分にとってはまさにいまが出会うタイミングだったと思う。当時の自分が読んだら、これは単純なオカルト批判の本だと早合点し、だからオカルトなんて怪しげなものは下らないし存在してはならないのだと鼻息を荒くしていたかもしれない。どうしてあの頃の自分はあんなにも愛に飢えて、いつも断崖にぶら下がっていたのだろう? 女なんて大嫌いで、自分も大嫌いで、男になりたかったし、自分は男なのに間違って女として生まれてしまったと思っていた。てっとり早く男と同化するために、幽霊もUFOも代替療法もまるごと否定し、男のように合理的で知的な人物を気取っていた。そうすれば男たちが女にしては賢いと誉めてくれることもわかっていた。
 まるで何かにとりつかれたような情熱だった。

 しかし、本書の著者の横山茂雄は、UFO現象を単純な肯定でも否定でもない立場から論じた『定本 何かが空を飛んでいる』を著した稲生平太郎でもあり、そんなシンプルな話になろうはずもない。
 この本はナチズムとオカルティズムの結びつきについて、膨大な資料から考察したものである。そしてその論旨は、結論からいうと、ナチスの凶行はヒトラーというたった一人の狂人が引き起こしたものではなく、その狂気と妄執には西欧キリスト教社会に古から連綿とつらなる系譜があり、普遍性があるということだ。誰もが抑圧と投影の危険な陥穽に落ちる可能性があり、そのときオカルティズムは、なんでも望むものを映し出してくれる魔法の鏡となり、天使の微笑みで誘惑してくる。かくて無意識が私たちに復讐してくるのである。

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 本書は、ヒトラーと同時代人である二十世紀前半のオカルティストたちの名前が、全体を通して矢継ぎ早に繰り出されるので、ちょっとした当時の西欧オカルト紳士録のようでもある。その意図は、政権を取ったナチスがどんなに証拠隠滅とばかりにオカルティズムを否定しようが、ヒトラーやその幹部たちが濃厚にオカルティズムの影響を受けていたことの綿密な証明である。
 まずは最初に2人の主な登場人物とその思想が紹介されるが、彼らの奇妙な主張はしょっぱなから先制パンチのようなインパクトだ。
 彼らの名はそれぞれ自称ランツ・フォン・リーベンフェルス(本名アドルフ・ランツ)、そしてグィド・フォン・リスト。
 二人の詳細なプロフィールはとりあえず措くとして、ヒトラーと同時期にウィーンを過ごした元修道士のランツは、『神聖動物学 もしくは、ソドムの猿と神々の電子についての学問』と題した本を発表する。独自の擬似語源学を駆使して古代の文献を「解読」したこの本の内容が、引用まじえて仔細に紹介される。
 曰く、

 同時代の考古学、人類学における知見を引証して、ランツはまず古代、そして現代においても醜悪な獣人、猿人、小人が存在することを「証明」する。聖書、聖書外典、タルムード、エッダ、ギルガメシュ叙事詩、ストラボンの『地詩』、プリニウスの『博物詩』など夥しい数の古代の文献が用いられて、この「事実」がさらに敷衍されていく。彼によれば、古代にあっては、人間はこうした獣人、猿人、小人を高価で買い入れて快楽のために交接したのであり、こうした「獣姦(ゾドミー)」のほうが人間同士の性交より一般的であったという。そして、こういった交接の結果、人間と獣の雑種が生じるのだ(略)

(略)創世記二章二十節に於けるアダムの「野の獣」の命名は、「聖書や楔形文字文書においては『命名する』とは『性行為を営む』だけを意味する」から、アダムがそれらの獣と獣姦を行ったと断定される(略)

 この高次の原人類とされる翼人をめぐる議論は、当然ともいえるごとく、天使とは翼人であるという議論へとやがて移行し、そして、ランツの思想の核心へと到達するーーすなわち、天使サタンは「猿人を、つまり、ウトゥミを好み、それらと交わった」ために堕落したのだと。

 ランツの考えに従えば、かつて神にも等しかった高次の人種は、人間より以下の存在たる猿人、獣人との交合によって、その地位から転落してしまったのであり、逆に、獣人たちはその交合の恩恵にあずかって本来あるべきところより高い場所へ昇ってきたのだ。そして、失墜する高等人種と上昇する劣等人種という両者の描く双曲線的関係は、現在も続いている。したがって、こうした「獣姦」を根絶し、猿人などの劣等人種を地上から一掃することによって、高等人種は元の地位を回復することが可能になる。キリストが説いたのは、このことに他ならぬとランツは考える。

 …もう話が見えてきただろうか、要するに彼の主張する高等人種こそ、アーリア人種であり、獣人とは「高い場所に登ってきた」それ以外の有色人種やユダヤ人たちである。アーリア人種は単に美しく優秀であるだけでなく、彼曰く、神人そのものである。獣人を地上から根絶するとともに、アーリア人種は純粋交配によって再び神人に進化させなおせねばならぬ。完全な神人が復活したあかつきには、彼らは電気によって交接し、繁殖のために性行為をする必要も無くなるといった、さらに突飛な主張まで飛び出る。
 当時のウィーンはユダヤ人が増加し、また企業家との進出がめざましく、恐怖や嫉妬による反ユダヤ主義の盛り上がりがあった。そのニーズにフィットした「神聖動物学」は人気を博し、ランツは「新聖堂騎士団」と称した秘密宗教結社まで結成する。彼は、純粋アーリア人種の美しさを示すための博物館の制作すら計画していた。彼はアーリア人種の純粋交配のためのコロニーを建設するのを夢見て、そこで一夫多妻による高等人種育成を思い描いた。そしてユダヤ人や黒人といった劣等人種を殲滅するために、彼らの去勢や奴隷化、強制労働、国外追放を提案していた。
 そして、ナチスの出現する20年以上もまえに、この秘密結社は旗に鉤十字をあしらっている! しかし、鉤十字を反ユダヤ思想の象徴に結びつけたのには、実はさらに先駆者がいる。先に名前をあげた、もうひとりの主人公というべきグィド・フォン・リスト、ランツにとっては父親世代の男である。

 リストはオカルティストとしてと共に、新ロマン主義の小説家としても知られる人物であり、山野を歩いてはウィーンの美しい自然を愛し、工業化によってそれが失われていくのを嘆いたという。素朴で保守的な自然賛美から始まった彼の興味は、やがて古代ゲルマン民族崇拝と、当時のウィーンに吹き荒れていた汎ゲルマン主義へと向かっていく。そして、ランツと同じように独自の言語解析を用いて、歴史家タキトゥスの『ゲルマーニア』から、古代ゲルマン民族が魔術的な秘教を信仰していたとの「証拠」を読み取り、ついには世界の主要な文明の起源はすべてアーリア人種であり、過去の世界的な偉人たち、たとえばブッダすらアーリア人種であったという誇大妄想を抱くようになる。彼はまたルーン文字とオカルティズムを結びつけたルーン・オカルティズムの元祖的存在で、鉤十字型のルーン文字を至高としてこれをアーリア人種のシンボルとした。彼の設立したリスト協会には多くのオカルティストが集まり、ヒトラーに間接的な影響も与えたのである。
 
 代表してこの二人に例示として登場してもらったが、ナチのオカルティズムはこのように歴史上いくつも流れてきたいくつもの小さい支流が集まりあって合流し、大海となって結実したものということがわかる。

 3

 当時のヨーロッパの状況について、もう少し仔細に俯瞰してみると、まず中世にペストが猛威をふるったことから、キリスト教の権威は相当に失墜、その結果、抑圧されていた古代ギリシャやローマの文化に目を向けたルネサンスが起こり、近世がはじまる。その後も近代科学の発展も目覚ましく、地動説が証明されるわ、ダーウィンが進化論を発表するわと、時代が下るにつれキリスト教的な世界観は大きく揺るがされていった。もはや神の実在すらあやしく、人々は安心して信仰を託し身をまかせる対象を失っていた。科学の発展で文化が発展し、生活の利便性が増す一方で、すがるべき強大な存在を失った不安を埋めたのが、擬似的なダーウィニズムをまとい、科学の香りをふりかけた、新しい神というべき、「アーリア人種」だったのだろう。
(余談かもしれないが、戦後、「アーリア人種」への幻想すら打ち砕かれたキリスト教社会に、またも装いを新たにした神が出現する。それは意外なことに、なんと『宇宙人』である。ラエリアン・ムーブメント創始者ラエルが会ったという金星人が、金髪碧眼の美しい白人、つまりアーリア人種の特徴と同じだったのは偶然ではない。詳しくは先述の国書刊行会『定本 何かが空を飛んでいる』、またはハヤカワNF文庫『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』(スーザン・クランシー箸)などを参照されたい)

 4

 突然だが、作家ブレット・イーストン・エリスの小説『アメリカン・サイコ』を紹介させてほしい。
 映画化もされて有名なこの小説は、サラリーマンである主人公のベイトマンを始め、アメリカ白人中流社会を生きる登場人物たちの身につけている持ち物のブランド名や行きつけのレストランの名前の羅列の洪水で埋め尽くされている。ほとんど小説のていを為すギリギリで、それは彼らが強迫的に執着するマッチョイズムへの痛烈な皮肉である。彼らの頭には自分が一人前の男であること、マウンティングで負けないことしかない。マッチョイズムの裏返しである彼らのホモフォビアは、端的に「ホモとの遭遇」と題された章で表現されていて、分かりやすすぎるくらいだ。
 そして主人公は夜には娼婦を惨殺していき、その頻度と残酷さは物語の収斂に向けて坂道を転げ落ちるように増大していく。目を被うような残虐な人体損壊の描写がえんえんと続く。しかし、犯罪は露呈せず、彼は逮捕されない。まるで大量殺人など起こっていないかのように日常は続き、ラストラインは、高級レストラン内の看板の文言「ここからは出られません」(This is not exit)という、不気味な示唆でしめくくられる。
 では、ベイトマンが殺していた娼婦はいったい何だったのか。普通に考えるのなら、彼女らこそ彼のアニマ(内的女性)だろう。人は誰しも男性性と女性性を兼ねそろえているはずだが、男性性礼賛と女性性嫌悪の世界では、自らの女性性を抑圧、いうなれば、殺して生きていくしかない。女殺しは自分殺しなのである。そしてその病理は、彼個人のものでなく、マッチョイズムに支配されたアメリカという国全体のものだ。だから登場人物たちはみな極端に匿名的な存在であり、彼はしょっちゅうお互いの名前を間違いあい、そこに個は無い。個人である前にまず彼らは何よりも、100%の「男」でいなければならない。

 5

 さて、『聖別された肉体』に戻ろう。この本には、全体をつらぬく裏のテーマというべきものがあると思う。それは当時の汎ゲルマン主義吹き荒れた時代の男たちの病的な女性蔑視と、それと呼応するかのような、男性美への執着である。
 ランツが高次の純粋なアーリア人種は性交がいらなくなり電気で繁殖すると主張したのは先述のとおりである。彼はそもそも神の民と獣人の血が混淆してしまい、古代の高貴な文明が破壊されたのは、女たちが肉欲に負けて性交したせいだと断定し、ソドムの猿から女を救ってやった以上、「女とは男性の所有物だ」と言ってはばからない。
 著者が附録として本書の最後にコラムのように付記してある「歪んだ性意識ーーヴァイニンガー、シュレーバー、ランツ」と題された文にも、時代精神としての女性蔑視とその裏返しのオブセッションの例として、二人の男が登場する。
 ウィーンのオットー・ヴァイニンガーの当時のベストセラー『性と性格』はこのような内容である。

 『性と性別』は二部に分かれており、第一部では、人間とは生物学的にも心理学的にも男性と女性の混合物であるというテーゼが開陳される。換言すれば、完全な男性、女性というものは現実に存在せず、男性は常に女性的要素を、女性は常に男性的要素を含んでおり、その割合は個体によって異なる。
(略) 第二部では両性具有性概念、人間における両性含有比率を基盤に、女性論、人種論、天才論などが展開されていく。(略) さて、ヴァイニンガーは「性的興奮の状態は、女性にあってはその全存在の最高の昂揚を意味する。女性の存在はあくまで性的なのである」と断定する。ヴァイニンガーによれば、女性は感情と思考と分離できない無意識的存在であり、女性は自我、魂、個性、人格、意志、羞恥心、論理性、宗教心、愛などを持たないし、持てない。勿論、ここで女性というのは完全な女性のことであり、現実の女性は幾分かは男性的要素を所有するわけであるが。さらに、ヴァイニンガーはすべての女性は母性と娼婦性を合わせもつと規定し、そのどちらも性的なものだとする。「たとえ最下位にある男性といえども、最上位にある女性よりは無限大に上」であり、完全な男性が神の化身であるのに対して、完全な女性は神の対極に他ならない。女性とは「呪われた存在」、本質的には男根崇拝者、「性欲それ自体」であり、男性に性欲のみを要求し、男性を性的存在にまで引き下げることによって男性を堕落させる存在なのだ。
 さて、ウィーンの中流ユダヤ人家庭に生まれたヴァイニンガーは、以上のような理論を用いて、ユダヤ人問題をも解明できると考えた。チェンバレンの行った人類学的方法では不十分であり、心理学的考察によってのみユダヤ人問題の本質に迫ることができる。厚顔無恥、奴隷根性、多淫性、宗教心及び超越性の欠如などは、女性のそれと見事に対応する。アーリア人種が男性的存在であるとすれば、ユダヤ人種は女性的存在なのだ。

 …「アーリア人種は男性的存在で、ユダヤ人種は女性的存在」!!

 こうした当時の欧州人の激しいミソジニーと、アーリア人種への「美しさ」への奇妙な執着は、おそらく表裏一体のものであろう。
 本書を読んでいてずっと不思議だったのは、彼らフェルキスト(民族至上主義者)がどうしてアーリア人種の美しさをやたら強調するのか、ということだ。そもそも、ナチが称揚としたアーリア人種というのがなんなのか、私はこの本を読むまで、だいたい金髪碧眼で頭脳優秀という感じの知識しかなかったのだが、実際は、どこがどう優れているという論理的なものは措かれて、とにかく美しいのだから正しい、美しいんだから優れているとばかりのゴリ押しで、現代人からするといまどきイケメンアイドルすらもダンスや学歴などスキルを副次的に要求されるわけで、とにかく美しいんだからと一点張りされても置いてきぼりの気持ちになる。その金髪碧眼美貌白人へのこだわりは、フェルキッシュというよりむしろフェティッシュな欲情に思える。本書ラストにはごていねいにも映画「ジークフリートの死」の主人公、金髪碧眼のジークフリートの筋骨隆々とした肉体美のスチル写真が掲載されている。曰く、

「天国」は来世に求める必要はない、とアドルフ・ランツは言う。至高のアーリア=ゲルマン人種の肉体こそ「神の神殿であり、未来の超人の四肢」ーー高等人種の肉体のうちに「天国」は現前しているからだ。かくて、特定の肉体が一種の「神」として聖別される。精神のような不可視で捉えどころのないものではなく、可視で測定可能な「美しい」物質、すなわち高等人種の眼や毛髪や皮膚の中に聖なるものは顕現している。そして、これらの聖なる肉体を連綿と伝えるのもまた血という物質に他ならない。1924年フリッツ・ラング監督によるウーファ社の大作『ジークフリートの死』(「ニーベルンゲン物語」第一部)は、ドイツ国内に大反響を惹き起こした。フェルキッシュな人種論者、将来のナチ党員たちも、スクリーンの上で巨大な龍を屠るゲルマン神話の超人ジークフリートの肉体を恍惚として眺めていたに違いない。

 著者の横山は、このフェティシズムを同性愛のくくりに閉じ込めることを慎重に避けているように思う。美しいものを美しいと感じるのは男女問わず人類に普遍的な現象であるから、同性愛的感情と呼ぶのでは確かに語弊がある。
 古代ギリシャ・ローマ世界では男性が美的鑑賞の対象になりえる時代だった、というよりむしろ、美とは男性に特有のものと見なされていた。本書ラストにベルリン・オリンピックの映画が登場するが、古代のオリンピックのアスリートがみな裸だったのは肉体美の鑑賞のためであったろうし、当時の神話にはアドニスやナルッキソスといった絶世の美青年が登場してはその美しさゆえの事件をつぎつぎと巻き起こしていく。
 しかし、次に覇権を握るキリスト教は同性愛を罪悪とみなす。「生めよ、殖やせよ、地に満ちよ」。おそらく、最初は迫害の対象である異教だったため、構成メンバーの維持が死活問題だったのだろう。だから、繁殖に寄与しない同性愛や、獣姦、避妊、中絶、膣外射精までもが罪悪となり、その歪んだ教義はこんにちにいたるまで、女性蔑視と結びつき、女性たちを苦しめている。男もだ。
 アーリア人種は神なき時代に新しい神として依存と投影の対象だっただけでなく、男が男の美しさに惹かれ、恋い焦がれる「禁断の」(しかし、普遍的な)感情の隠れみのとして機能したのだろう。
 自分たちは、美しい男に欲情し、支配されたいのではない。アーリア人種は神の民であり、絶対的に正しいのだから、崇拝して当然なのだ、といった、自分の性的願望を否定し正当化する理論武装だったのではないか?
 そして自分が男であるからゆえに、男に欲情してはいけないと、戒律で抑圧されればされるほど、生まれつきのままで、男に抱かれることが許されている女に激しく嫉妬する。男に欲情する女が許せなくなる。女性を汚いと感じるミソジニーは彼らの自己否定そのものである。彼らは自分自身の女性性、内的女性(アニマ)を憎んでいるからこそ、それを現実の女性に投影し、憎むのである。
 ここでヴァイニンガーの主張にたちかえっていただきたい。
 彼はいみじくも、白人は男性的人種であり、ユダヤ人は女性的人種と断定した。つまり、ここではアニマが女性でなく、ユダヤ人に投影されている! 厚顔無恥で非論理的、淫らで邪悪といった、男性たちが自らのうちにある「男性的でないもの、見たくないもの、認めたくないもの」は、本来女性特有のものとされ切り捨て、ゴミ箱に捨てる。今回はそれがユダヤ人種となっている。そして男たちは、鏡を切り刻むようにユダヤ人を切り刻んだ。
 ユダヤ人の大量虐殺は、すなわちアニマの大量虐殺だったのだ、とすら言えないだろうか?
 男たちの抑圧と自己欺瞞が中世の魔女狩りをもう一度繰り返したわけで、いかに女性性の否定が歴史的大惨事にまで発展するかわかろうというものだ。

 念のため、横山が提示した、ヴァイニンガーの他のもうひとりの「サンプル」についても説明しておこう。それはフロイトが発表した「シュレーバー症例」の主役として広く知られる患者、ダニエル・パウルシュレーバーである。
 現在でいう統合失調症とおぼしき彼の妄想のひとつに、一風変わったものがある。彼は自分が女性器を持ったと思い込み、また自らの腹すら胎動を感じた! そして彼は、脱男性化して女性となった自分を主治医が性的に虐待しているとの妄想も抱いていた。彼は書く。「ある朝まだベッドにいたとき私はあることを感じた。後で完全に目覚めてから思い返してみると、私にはそれはきわめて奇妙なものであると思われた。すなわち、それは、性交を受け入れる側である女になることは実際かなり素晴らしいにちがいないという考えであった」
 シュレーバーもまた、ヴァイニンガーと同じく女性をイコール性的存在と規定していた。ここでもホモフォビアによって彼の奇妙な願望を説明できる。受動的に男を受け入れ、支配され、官能の愉悦に身をよじるのは、「男」でありえるわけもなく、そのような下劣な行為も、それを願うのも、すべて女の領域である。男である自分自身がそのような願望に折り合いをつけるには、彼は自分自身を女性だと思い込むしかなかったのだろう。性的に虐待されることを夢見るマゾヒズムも、男が持っているわけもない…彼の無意識が弾き出したのが「私は女」という結論なのである。
 これと同じようなねじれた論理が、昨今、フェミニズム界をにぎわすトランスジェンダリズムの問題にも通じるだろう。スカートをはきたい気持ちが男のものであるはずがない、だから体は男だが心の性別は女で、私は女性である、という、トランス女性を自称する男性たちの奇妙な論理と。
 かつてナチと濃密な関係だったウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は、いまだに非白人を雇用しない。
 ミソジニーホモフォビアの大河はいまでも社会を支配しつづけ、誰もが無関係ではいられなく、男たちは自己欺瞞をやめようとしていない。

 6

 男性が自ら抑圧したアニマに取り憑かれて引き起こされるのが、ミソジニーホモフォビアであるなら、女性がアニムス(内的男性)に憑かれたときに起こるのは、合理性や男性性の過剰な信奉であり、女性としての自分の否定だろう。そのとき彼女は、ヴァイニンガーが説いたように、自分を解放しようとするあまり、女性であることを克服しようとする。1章で登場したかつての私である。

 何かに自分を預けることも、抑圧することもなく、大きなものにすがらないと生きていけない自分の弱さを認める。
 自分自身の男性性も女性性も認め、その男女を対立させることなく、幸せに結婚させる。
 神も、悪魔も、その正体は自分自身であると知る。
 それを果たしたとき、オカルティズムは天使でも悪魔でもなくなる。われわれを陥れるために待ち受けている落とし穴でも、人を操るための道具でもなくなる。四角四面の科学からはこぼれおちてしまうものをすくいあげ、あなたの心をほんのわずかになぐさめ、この混迷の時代を生きるための最良の友達となってくれる。
 考えてもみよう、初詣やお墓参りで手を合わせる人の営みすら、オカルトではないか。
 
 

近況

 久しぶりの更新になってしまいました。

 簡単な近況ですが、オカルティズムとスピリチュアリズムの勉強として、横山茂雄著「聖別された肉体/オカルト人種論とナチズム」を読んでいます。とても面白い本なので読み終わったら、フェミニズムとも絡めてガッツリ書評を書いてアップしたいと思います。
 
 それが終わったら次は、こちらのホラリー占星術の実占例の洋書にとりかかり、できればレビューもしたいです。

 Horary Astrology: The Practical Way to Learn Your Fate: Radical Charts for Student and Professional (English Edition)
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 あとは、最近は河内氏のホラリー指南書「星の階梯」を読み返していますが、本当にぐちゃぐちゃとしたカオスな構成で分かりにくく、あらためて自分が見やすいよう手書きのノートを作成しなおしています…。

 それと最近、このブログの記事をまとめて本にして販売してみたいうっすらとした欲望があるのですが、具体的には何も始めていません…。

 鑑定依頼もメール又はココナラ経由でよろしくお願いいたします。
 気づいたら年の瀬も眼前でありますが、年内にもう一回は更新したいものです。

【ホラリー占星術鑑定サンプル】結婚できますか?

【クライアント様からのご質問】
 結婚がしたくて、マッチングアプリでの婚活をはじめました。まだ誰とも会えてはいませんが、何人かとアポは取りました。会ってもないうちからまだ早いかもしれませんが、そもそもこのアプリで私は結婚相手と出会えるのでしょうか?理想の相手はここにいるのでしょうか?

【リーディング結果】
 このたびはご依頼ありがとうございます。確かに少々気が早いご質問であるようですね。もしかしたら…なのですが、そもそも本当に結婚したいのか、そうでなく恋愛がしたいのか、本当は一人がいいのではないか、まだ迷いがある段階なのではと思いましたが、邪推でしょうか。
 結論から申し上げますと、○○様の理想の相手はこのアプリにいらっしゃいます。
 ただ実際にその相手と巡り会えるかとなると、可能性はゼロではありませんが容易でなく、努力を要するでしょう。
 なかなかうまく行かずに、何回も挫折しそうになるかもしれませんが、目標とビジョンが明確であり、かつ適切な努力をしていれば、必ず納得いく結果が得られます。
 なーんだ、なかなか会えないのかと、ガッカリされてしまうかもしれませんね。何でもはりきりすぎると継続がむずかしくなるので、まずは練習のような感覚で、肩の力を抜いてリラックスして色々なお相手と会うのはどうでしょうか。自然体な○○様の姿に、お相手の緊張もほぐれて、良い関係に繋がると思いますよ。頑張ってくださいね。

【クライアント様からのご感想】
 気持ちにぶれがあるというのはその通りだった、自分の本当の望みを探りつつ、気長に頑張ります、とのことでした。
 またいつでもご相談お待ちしております。
 ホラリー占星術による鑑定のご案内はこの記事の末尾に記載しております。

【占断プロセス・根拠などを一部ご紹介】
 以下は専門用語含む細かい判断プロセスなので、ホラリー占星術を勉強していない人は読み飛ばしてくださって結構です。
 アセンダントが2度の位置にあり、時期尚早の質問の感あるものの、クァレントのネイタルチャートとの親和性があり、一定のラディカリティありと判断。
 会えるかどうか(接点があるかどうか)はアスペクトで判断します。
 クァレントはロード1、まだ見ぬ理想の相手はロード7として、この2つの指示星のアスペクトを確認します。アプライの(接近)アスペクトはしっかりと見つかります。120度という吉角でもあります。しかし、アクシデンタルディグニティーがかなり悪い。ロード1は12ハウス、ロード7が8ハウスです。どちらも、アセンダントから見てノーアスペクト、光が届かないハウスであり、こういうハウス位置の場合、たとえアスペクトがあっても、かなり見つけにくい、すれ違ってしまうという結果になりがちです。本人の努力や、運を引き寄せる良い態度が要であると感じました。
 クァレントが12ハウスに見つかるのも、本心を隠しているような印象を受けました。
 月のアスペクトは最後は水星との120度で終わり、言いたいことをのびのびと言葉に出来て、前向きな気分で終わりそう。100%良いチャートではなかったけど、吉兆もたくさんあり、あまり落ち込まずに楽しみながら良縁を探してほしいと思いました。

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