宇宙の産み落とした私生児

とよかわの西洋占星術について考えるブログ。鑑定依頼は件名「鑑定依頼」でこちらへ→astrotoyokawa@gmail.com

2020-01-01から1年間の記事一覧

モダン占星術の意義

書評を見てわかるように、最近、伝統的占星術にのめりこみ、ホラリーの技法を本やサイトを見て勉強しています。 知らないことが本当に次から次と出てくるし、リーディングもかなり厳密。占星術を知ったばかりの頃は、あいまいでアバウトなのが魅力だなあと思…

お前など誰も愛さない。だけど/フェミニズム占星術序説②

境界例人格障害という病気(障害)は、自分はそのままではけっして誰からも愛されないと思い込み、人に愛されるためになりふりかまわずしがみつき、絶えず人からの愛を試すのが特徴とされる。 私が大体10代の頃、世に人格障害ブームのようなものが起こり、本…

【感想・書評】河内邦利著「星の階梯Ⅰ」(カクワークス社)を読んだ

2018年発行、河内邦利著「星の階梯Ⅰ」を読んだ。 著者はジョン・フローリーに師事し、イギリスで西洋占星術を学んだ人。現在はホラリー占星術を中心に実占やセミナーを実施しているようだ。この本は、おもに、17世紀以降のモダン占星術からは失われてしまっ…

【感想・書評】いけだ笑み著「ホラリー占星術」を読んだ

いけだ笑み先生の書いた「ホラリー占星術」(説話社、2009)を読んだ。 ホラリーに興味を持ったのは前回読んだ「ユングと占星術」(マギー・ハイド)の中でその技法が多様されており、ハイドが「ユングはホラリーを軽視したから、シンクロニシティ理論の確立に…

整理魔になりたい/魚座的欠点を克服して健康になった

松村潔氏が、魚座(魚サイン)を鍵のかからない部屋にたとえていたのだけど、太陽・金星魚、ついでに1室海王星、ノー・アスペクトの木星の私は比喩でなく実際に家に鍵をかけるのが苦手だ。部屋の鍵があいている状態が好きである。ストーカーが勝手に部屋に入っ…

【感想・書評】マギー・ハイド著、鏡リュウジ訳「ユングと占星術」を読んだ

この記事の構成 1 まえがき 2 各章の要約 3 わたしの感想 1 まえがき 青土社刊、新装版「ユングと占星術」(マギー・ハイド著、鏡リュウジ訳)の二度目の通読を終えた。原著は1992年、旧版は1999年、この新装版は2013年刊である。 正直に言って、かなり衝…

どうして、母は私のオナニーを見張ったか

月/冥王星アスペクトを持っている女性の多くと同じで、私も母親と心理的に融解した関係が長く続き、長年、苦しみ続けた。 両親と兄がひとりの一軒家のなかで、私は一家の精神的下女だった。思い返すと、大人がいなくて、こどもが4人だけの、異様だが珍しくも…

金星はどこへ行くのか/フェミニズム占星術序論

個人的な話から始めて恐縮ですが、私が初めてフェミニズムに触れたのは、14歳のとき、田嶋陽子さんの著した「ヒロインは、なぜ殺されるのか」という本がきっかけだった。およそ18年ほどたって、私はささいなきっかけで西洋占星術に興味を持ち、学び出すはこ…

悪夢から醒める夢

2日ぶんまとめてサラダを作って今日と明日で食べきる。一日に40グラムはたんぱく質を摂る。寝るときに胸がじゃまならナイトブラを買ってつける。熱っぽいなと思ったら体温計で体温を把握して対処する。 足が冷えるときは靴下をはく。 健康的な生活は私の長年…

マギー・ハイド「ユングと占星術」初読時の疑問

青土社刊「ユングと占星術」(マギー・ハイド著、鏡リュウジ)を読み終えた。 まだ内容をちゃんと理解できた気がしないので、再読する予定です。思いついた疑問をメモとして並べました。①意味の無いただの偶然と、意味ある偶然(シンクロニシティ)を分かつもの…

【感想・書評】リズ・グリーン「占星術とユング心理学」を読んだ

原書房刊、「占星術とユング心理学」(リズ・グリーン著、上原ゆうこ訳、鏡リュウジ監訳)を読み終えた。 心理占星学はユング心理学と伝統的占星学を後世の研究者が融合させたものだが、これを学んでいる者には、ユング自身が占星術・占星学に大変な興味を持っ…

ついに、ドッペルゲンガーと出会う

いままでの人生で忘れがたい印象的な夢を見ることはそうそうなかったが、ユングを本格的に学びだしたとたん、急に心に残る夢をあれこれと見るようになった。なかでも、これこそ私のシャドウだと分かるような人物が出てきたのは、事件に近いような、衝撃的な…

《詳細解析》Sexy Zone菊池風磨さんのホロスコープ

《メールにてご依頼の場合の鑑定サンプルです。このような形式にてお届けするため、参考になさってください。》 菊池風磨さま お待たせしました。以下のデータにて出生ホロスコープを作成しましたので、まずは間違いがないかご確認ください。 《1995年3月7日…

月星座もしっくりこない場合の理由

こんにちは、お久しぶりになってしまいました。占星術師のとよかわです。 《前提》 西洋占星術における基礎中の基礎ですが、通俗的な「星占い」で使用される「星座」は、正確にいえば出生ホロスコープにおける「太陽サイン」(太陽の位置)です。 太陽サインは…