宇宙の産み落とした私生児

とよかわの西洋占星術について考えるブログ。鑑定依頼は件名「鑑定依頼」でこちらへ→astrotoyokawa@gmail.com

実占を2ヶ月やってみて思ったこと

 こんにちはこんにちは、全肯定占星術師のとよかわです。
 ご厚意とご縁をいただきまして、こんな私ですが、高円寺の雑貨屋ストロベリー・スーパーソニックさんで間借りさせていただいて、全肯定占星術のセッションを始めて2ヶ月ほどがたちました。
 占星術は、理論と実占でなりたっていますが、実占のほうをやってみて、本当に勉強になりましたし、課題も明確になりました。
 まず、ショートコースは10分としたのですが、結構あっというまなので、20分とかがよかったかなということ。30分コースにしてもらえたら、充分話せるのですが、4000円は、なかなか女性がポンと払える金額ではないので…。
 それと、私は若い女性が自分の話をする場所、人に聞いてもらえる場所って、町のなかに極端に少ないと感じてまして、なるべくクライアントさまのお話をたくさん引き出して聞きたいと思っていたのですが、話が途切れるとあせって結局私のほうがたくさん話してしまうこと😅 条件や、ご質問内容によっては、アイマイにしかリーディングできないときがあり、そういう場合は会話の内容からホットリーディング(*1)していくのも、手段としてありだと思うので、もう少し落ち着いて、クライアントさまがのびのび会話していただく雰囲気を作りたいと思いました。

 予約なしの飛び込みのクライアントさまに来ていただけるのも、本当に大変ありがたく、うれしいです! でもこれは完全に私自身の未熟さなんですが、ネイタルチャート(ホロスコープ)のリーディングに時間を取れないのであせってしまい深い解釈が出来なかったり…。一瞬だと、○ハウスのカスプのルーラーが○ハウスでアスペクトは…とかまで気が回らなかったりするので。これは、必要な情報を聞いてネイタルチャートを出したあと、数分でもクライアントさまをちょっとお待たせしてでもリーディングの時間を取って、お茶を飲んでいてもらう、という方式にすればいいんですよね…。これは大量にネイタルチャートのリーディングをするようになったら、時間はかからなくなると思います。麻雀のプロが、場をちらっと見ただけでどの色が高い安いとか分かったり、どうテンパイすれば上がり確率が高いか瞬時に計算できたりするのと同じで、たくさん場数を踏んで、慣れるしかないですね。

 しかしながら一番むずかしいと感じているのは、クライアントさまが占いに何を求めているのか、何をたずねたいのかなど、ひとりひとり全く違うニーズを察することです。
 たとえば、恋人同士でやってきて、私の結婚運はどうでしょうかと質問された場合、言外にいまの恋人と結婚は出来るのかを聞きたかったり、あるいはそれとなくパートナーに結婚へのプレッシャーをかけているわけなので、この場合、二人のシナストリーチャートやコンポジットチャートを見て、相性の良さ悪さを確認し、良い箇所はそのままお伝えし、悪くてもどういう所に気をつければいいか結婚が実現しやすくなるかお伝えするのが、限りなくニーズに沿っているのであり、質問をそのまま受け取ってそもそもその人が結婚に向いているかいないか…などをお話ししても、知りたいのはそこではない、と隔靴掻痒であるはずです。クライアントさまに迎合すべきというわけでなく、占いは未来の自分へのお土産なのだから、いやな思いをして帰っていただく必要もありません。
 このように特に何を知りたいポイントはどこなのか、おたずねしてセッションをしていても、本当に知りたい部分が言葉に出るのは限らないので、それを読み取る作業も、占星術のうちですし、そのためにもクライアントさまがリラックスして会話できるよう心がけなければいけないですね。

 全肯定占星術は、私自身が占いでいやなことを言われるのが怖いから始めたものですが、そのような気持ちもあって私は実はお金を払って西洋占星術の実占を受けたことがないので、他の占星術師さんのやり方を知らないので、勉強のためにどこかに入って受けてみようかと思ってます。
 そういえば、以前読んだ本「心理占星術コンサルテーションの世界」は、著者で心理占星術の開祖のひとりであるノエル・ティルが実際にセッションをした模様のテープ起こしが収録されていましたが、なんだかすごくいろいろなことを言ってて、いろいろすぎて、コールド・リーディング(*2)の色彩が濃いなと感じました。心理占星術について私は結構肯定派なのですが、やはりコールド・リーディングが多いです。それが無意味なばかりでなく、意味がある場合も大変多かろうと思いますが、そればかりでは占いとは言えないでしょう。

 また今後ぼんやりと考えていることですが、お店ではハーブティーをご提供していただいてるんですが、ハーバル医術と占星術は密接に関係しあって発達していった歴史がありますので、クライアントさまの体調や、悩みにあわせて、ハーブの種類を私が選ぶということも試みとして面白いかなと思います。
 それからタロットカードを使うと、解釈の手助けになるばかりでなくクライアントさまもわかりやすく目に見えて体験として面白くなるかとは思いますが、タロットカードについてはほぼ何も勉強しておらず、まだそこまで手がまわらない状態です。素敵なタロットカードが手に入ったら、勉強しはじめてみたいです。

 もうひとつ、考えてることは、クライアントさまによっては、否定してほしい!全否定占星術でも良いとか、悪いところははっきり言ってほしいという方もいます。
 私は蠍座の火星を持っていて、容赦のない毒舌に関しては結構得意でありますので、人によって、悪いところをどんどん指摘しますというコースもあれば、案外ニーズがあるかもしれません。

 占星術のことを何も知らなくても、たとえば「○ハウスに金星」「獅子座に火星」などGoogle検索すれば、それなりの答えは得られます。しかしそれらはある意味画一的な、型通りの解釈です。
 しかし、各サイン、天体、区分、ハウス、アスペクト等の、基礎的な象意をよくよく頭にいれて、かつ、直感を働かせ、イマジネーションを膨らませないと、柔軟なリーディングは出来ないでしょう。理論を学ぶことは誰でも出来ても、私のイマジネーションはこの世で私だけの固有のものなので、すでに他にベテランの占い師さんがどれほどいようが、私が占星術をやる意味があると感じてます。それはちょうど、人間の出生図はすべて異なっていて、その人だけしか持っていないのと同じです。

 これからも全肯定占星術をよろしくお願いいたします\(^o^)/


(*1)ホット・リーディング その人の様々な特徴、たとえば外見や話しぶり、話の内容から推察して事実を言い当てること。シャーロック・ホームズが人の手を見て職業を当てるのと同じで、推理であるが占いではない。
(*2)コールド・リーディング 誰にでもあてはまる単純な事実をたくさん並べ、占いが的中したと思わせること。
 例えば若い女性が電話占いで「あなたは太っていますね」と言われ、何故当たるのかと驚いたという証言がある。これは単に、既存調査により若い女性の9割近くが痩せたいという願望を持っていることが判明しているため、年齢と性別を見てそう言えば、9割当たるというだけである。