月と金星のオポジションについて
↑月と金星のオポジションを持つジョセフ・ゴードン=レヴィットさん。
こんにちはこんにちは!私事で恐縮ですが、私はネイタルに月と金星のオポジションのアスペクトを持っています。これについて手持ちの本で調べてみると、以下のようにある。
(1)松村潔著「完全マスター西洋占星術」
【オポジション】では、愛情を与えたり与えられたりする行為に対して強い欲求を抱いています。金星が、自足的な月に対して外界の楽しみへの欲求をかき立て、逆に月は、金星にいつまでも満足できる自分一人だけの世界を追求しようという願望を与えます。結果的に対人関係では、仲のよい人を自分流儀のつき合い方に引き込もうとし、相手に強く依存する傾向も出てきます。いずれにしてもオポジションは他人に対する強い働きかけを意味するので、多くの人に愛想をふりまくことになるでしょう。また、私生活を隠さない人にもなります。私生活を飾り、オープンにするというアスペクトです。
(2)ルル・ラブア著「新装版占星学」
凶座相 若干の内気と気弱さが見られます。やさしさを他人に利用されやすく、評価判断力が弱いため憂愁を持ちます。情緒的困難があり、愛情表現が不安定になりがちです。愛情問題には諦観的であるにもかかわらず、案外、人気は高いでしょう。結婚について家族の反対を受けやすく、男女とも真に愛する人とは結ばれない傾向があります。
(3)柴田乙人+遊星塾著「深層プルトニアン占星術」
〈凶角〉やさしい心情の持ち主だが、内気なため他人につけこまれやすい。遠慮がちで、自己主張が下手。愛情問題、家庭不和を起こしやすい。愚痴っぽく、ルーズな一面も。
(3)の大部分は、(2)からの引き写しと思われる。
それにしても(1)の「愛想をふりまき、私生活を隠さない」人と、(2)(3)の「内気で遠慮がち」な人は、全く違う人物像に思われるが、この二つは、社交上でプライベートとパブリックの境目があやふやである点で、共通している。
パブリックな場所の社交をあらわす金星に、プライベートで素に戻ってリラックスしている状態をあらわす月の要素が流れ込み、ある人は素の自分を過剰に隠して内気になり、自分を主張できない。あるいは、外にいても、我が家にいるかのようにリラックスして、自分をオープンにする。正反対のようでいて、コインの裏表のような事象だ。
もしくは、この二つは二律背反しないとも言える。
人は、嘘をついていたり、隠したいことがあると、やけに饒舌になる。
それと同じように、内気な自分を隠すために、やたらと愛想が良くなるということもよくあるだろう。大勢の人前に出る俳優がしばしば自分のことを人見知りと自称するが、それはなにも必ずしも矛盾ではないのである。
「オープン」も「控えめ」も、自己防衛という意味では同じだからだ。
また、どのような場面の/誰を相手とした社交であるかという点も見逃せない。
どういったアスペクトでもそうだが、そのアスペクトが人格のなかでどのような役割を担うかは、感受点の置かれたサイン、その他のアスペクト、ハウスを吟味しないと、全く的外れにもなりかねないので、ひとつのアスペクトだけを取り出して判断はできない。
それと、出生時間が分かっていれば、月の度数も判明するので、サビアン占星術を解釈のたのみとすることも出来るだろう。
私自身に関しては(1)(2)(3)全ての要素に少しずつあてはまっているように感じました。私は、インターネット上に本名や住所を公開しており、人にとってそれは信じられないほどオープンでしょう。しかし、私がどれほど自己主張が下手な人物であるかは、私自身がよく知っています。2感受点のバランスが取れずに双方やりすぎてしまうというのは、ハードアスペクトというもののそもそもの特徴であると思われます。
参考として、月と金星がオポジションの有名人
キャメロン・クロウ
デミ・ムーア
ジョン・トラボルタ
アル・パチーノ
ロビン・ウィリアムズ
クラーク・ゲーブル
アーロン・エッカート
オリバー・ストーン
ジェイク・ギレンホール などなどがいます。